※呪術廻戦3期4話「葦を啣む」の内容に触れています。
感情が追いつかず、
先に呪いのように言葉が溢れてきてしまいました。
「禪院家に非ずんば、呪術師に非ず
呪術師に非ずんば、人に非ず」
力がものをいう世界。
権力争いがすべてで、
女は男の道具。
呪力がないという理由で侮辱され、
女だからという理由で蹂躙され、
こんな場所、
壊れてしまえばいいのにと
心の底から呪っていた。
双子を恥じる父も、
私たちを辱めた叔父も、
権力と古い風習に塗れたこの場所も、
――そして、
私たちを守る力を、
持たされなかった母親も
全部、全部、大嫌いだった。
肉体にも
精神力にも恵まれた姉だけが、
この腐りきった世界で
一番尊く、
気高く、
美しかった。
「全部壊して
全部だよ、お姉ちゃん」
呪術廻戦3期4話「葦を啣む」。
正直、ヤバかったですよね。
見終わったあと、
しばらく、その場から動けませんでした。
真依が遺した「呪い」を、心が、魂が、確かに啣みました。
4話を観て、
真依の側に立ったら、
こういう言葉しか出てこなかった。
姉妹に感情移入しすぎて、
書いてしまった文章です。
ところで。
私の大大大好きなKing Gnuが
今期も主題歌なのは、
もはや全国民周知だと思うんですが。
この曲の歌詞が、
驚くほど禪院姉妹で。
「離れ離れで仕舞いよ」
この言葉選びに、
思わず息を呑みました。
そしてMVに出てくる双子の女の子。
最後、片方が“武器”になってしまうんですよね。
これにはもう、鳥肌でした。
真依は、自分を「武器」に変えることで、
真希の中に永遠に「啣まれ」た。
これからは、真希が振るう刀の一振り一振りに、
真依の鼓動が宿っている。
「全部壊して」
その呪いは、二人で歩むための約束だったのかもしれません。
ところで、このサブタイトルの『葦を啣む』。
これには、ある渡り鳥の切ない伝承が
隠されているそうです。
渡り鳥の雁は、海を渡るとき、
疲れ果てて海に落ちないよう、
一本の「葦」を口に啣えて飛び立つ。
海の上で羽を休めたくなったら、
その葦を海面に浮かべ、
その上に身を置くのだそうです。
命を守るための、
たった一つの止まり木。
砂浜に残された葦は、
無事に渡りきれなかった仲間の数だという伝承もあります。
真依が真希に天与呪縛を与える、あの海辺の場面。
空を渡る雁の姿にこんな意味があったなんて。
真依が消えて、真希だけが残ったあの海岸のシーンと重なって、涙が止まりません。
真依は、
真希という雁が過酷な運命を渡り切るための
「葦」になったのではないか、と。
真依が遺した、あの刀は、
真希がこの先、
絶望の海に沈まないための
たった一本の、
そして最後に息をつくための
「葦」だったのかもしれません。
目的地に着いた雁は、役目を終えた葦を砂浜に捨てる。
けれど真希は、その葦(刀)を一生手放さないでしょうね。
今日はちょっと重めでした。
もしこんな解釈やエピソードもあるよって言うのがあればぜひ教えてください!



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