タイトル

アニメ版『エヴァンゲリオン』を、改めて見直した。
使徒が攻めてきて、
14歳の子どもが人造人間と呼ばれるエヴァに乗って倒して、
よく分からない単語が飛び交って、
最後、よく分からないまま終わる。
エヴァを見た人、だいたいこう思ったはず(笑)
でも実は、
エヴァで起きていることは、めちゃくちゃシンプル。
一言で言うなら――
「地球の取り合いをしている、二つの“人類”の話」
エヴァの世界には、人類が2種類いる

私たちが「人間」だと思っている存在。
作中では リリン と呼ばれている。
そしてもう一つ。
使徒もまた、アダムの子として生まれた“人類”だ。
はるか昔、宇宙には
「第一始祖民族」と呼ばれる高度な文明を持った存在がいた。
彼らは母星の滅びを前に、
自分たちの「生命の証」を宇宙に残すことを選ぶ。
自らの因子を詰め込んだ
「生命の種」を卵(月)に入れ、
宇宙の別々の方向へと放った。
いわば、宇宙規模の種まきだ。
その生命の種が、
• アダム(使徒の親)
• リリス(人間の親)
本来、この二つは
別々の惑星に辿り着くはずだった。
地球は、もともと“使徒の星”だった

最初に地球へ到着したのは アダム。(使徒)
南極に降り立ち、使徒たちを生み出す準備をしていた。
ところがそこへ、
予定外で リリスを乗せた「黒き月」 が地球に衝突する。
これが ファーストインパクト。
本来なら、
同じ星に存在してはいけない
二つの「生命の種」が、同時に揃ってしまった。
この異常事態を止めるため、
宇宙の安全装置として用意されていた
ロンギヌスの槍が作動する。
しかし、衝突の衝撃で
リリス側の槍は破損していた。
その結果――
エラーによって、
• 先住者であるアダムが休眠状態に
• リリスは活動を続け
• リリスの体液(LCL)から生命が生まれ、世界に広がっていった
そうして進化したのが、
私たち人間(リリン)だ。
つまり――
地球はもともと使徒の家で、
人間はあとから来た居候だった。
エヴァの世界は、最初から
「宇宙規模のバグ」で始まってしまった。
じゃあ、使徒って何者?

使徒は、
「人間になれなかった、もう一つの人類」
アダムの子供たちで、
一体一体が“完結した世界”を持つ存在だ。
死なない体(S2機関)を持ち、
人間よりずっと神に近い。
彼らがやっていることは、驚くほど純粋だ。
「ただ、親に会いに来ているだけ」
地下深くから感じる“神”の気配。
それを自分の親だと信じ、
不器用な体で、必死にネルフへ向かってくる。
アダムと接触して、サードインパクトが起きれば、自分たちの家が取り戻せる。
最後の使徒であるカヲルは、こう語る。
「僕が生き続けることが、僕の運命だからだよ。
結果、人が滅びてもね」
それは悪意でも憎しみでもない。
ただ、生きようとする意思だった。
そんな彼らを、
人間は 「使徒(敵)」 と名付け、迎撃する。
この事実を知ると、
エヴァの戦いの見え方は、少し変わってくる。
なぜ、パイロットは14歳なのか?

中二病設定のため――
ではないですよ(笑)。
エヴァを動かすには、
機体のコアに宿る 「母親の魂」 と、
パイロット自身の心が強く同調する必要がある。
精神的に最も不安定で、
母親(の魂)を最も強く必要とする年齢。
それが14歳だった。
物語の舞台は2015年。
彼らは、西暦2000年の
セカンドインパクト直後に生まれた世代だ。
世界が一度壊れ、作り変えられたあとに生まれた子どもたちだけが、
エヴァと適合できる「魂の波長」を持っていた。
ちなみにシンジが通う中学校のクラスメイト、実は全員が母親を亡くしており、エヴァのパイロット候補(マルドゥック機関のリスト)です。
14歳なら誰でもいいわけではなく、徹底的に管理されていたんですね。
使徒を必死に迎え撃つ人間

人間側は知っている。
使徒がリリスと接触すれば、
自分たちは滅びるということを。
だから、
• エヴァに乗せて
• 14歳の子どもに戦わせて
• 一体ずつ、確実に倒す
これは、正義の戦争じゃない。
生き残るための、先住権争い。
どちらが正しいかではなく、
どちらが生き残るか。
ただ、それだけの話だ。
エヴァが「分かりにくい」のは、わざと
エヴァでは、
• 使徒の正体
• アダムとリリス
• 人類補完計画の本当の意味
ほとんど説明されない。
それは、
この物語の本質が
「設定」ではなく「人の心」だから。
だから私たちも、
• 何が正しいのか分からないまま
• 戦わされ
• 選ばされる
シンジと同じ立場に立たされる。
私たちは、シンジと一緒に
「どうして僕がこんな目に!」と叫びながら、
あの26話を駆け抜けるしかないんです。
まとめ:エヴァで起きていること

エヴァは、
正義と悪の話でも、
ヒーローの物語でもない。
「この星で生き残るのは、誰か」
その問いを、
人の心ごと描いた物語だ。
そしてこの「宇宙規模のバグ」に翻弄されながら、
それでも生きようとする――
そんな、泥臭い物語でもある。
ここから先、
なぜ使徒は一体ずつ来るのか。
ゼーレとゲンドウは、何が違うのか。
もっと嫌で、もっと大人の話が始まっていく。


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